【共テ対策】出題頻度第2位!「なむ」の識別
③と④の重要な区別は、形容詞と形容動詞の「本活用」につくのか「補助活用」につくのかというものだ。「補助活用」とは下に助動詞をつけるためのものなので、③とわかる、という話。形容詞の「補助活用」とは「から・かり・・」という「カリ活用」というやつだ。形容動詞の「補助活用」とは連用形の「に」以外のこと。右の表の区別を頭に入れておこう。
「なむ」の識別
センター試験出題頻度3位!4つに分かれるが、まずはカンタンなところから!
① ナ変未然形+推量助動詞「む」
死な+む →しなむ
往な+む →いなむ
去な+む →いなむ
※ひらがなだと気づきにくいので注意!
② 未然形+なむ →願望の終助詞(・・してほしい)
→「終」助詞だから文末にくる。
※未然形+ばや=(自分が・・したい)
いつしか梅咲か(未然形)なむ。〈早く梅が咲いてほしい。
はや夜も明けなむ。 〈早く夜が明けてほしい。〉
「明け」は下二段なので未然・連用が同じ!「はや」とのセットでわかる!
※この組み合わせでよく出る!
③ 連用形+な+む →完了・強意の助動詞「ぬ」の未然形
+推量の助動詞「む」〈きっと(強意)・・・だろう(推量)/しよう(意思)〉
例 梅咲き(連用形)なむ。〈梅はきっと咲くだろう。〉
④ なむ・・(連体形)→ 係助詞(係り結び)→省略しても文の意味が通じる
例 心なむまさりたりける(連体形)。〈心がすぐれていた。〉(「なむ」を消しても意味が通じる)
③と④の重要な区別は、形容詞と形容動詞の「本活用」につくのか「補助活用」につくのかというものだ。「補助活用」とは下に助動詞をつけるためのものなので、③とわかる、という話。形容詞の「補助活用」とは「から・かり・・」という「カリ活用」というやつだ。形容動詞の「補助活用」とは連用形の「に」以外のこと。右の表の区別を頭に入れておこう。
美しかり(形容詞カリ活用連用形)なむ。
静かなり(形容動詞補助活用連用形)なむ。
→③助動詞+助動詞
美しく(形容詞本活用連用形)なむ(おはしましける)。
静かに(形容動詞本活用連用形)なむ(おはしましける)。
→④係助詞
理解できたかどうか、共通テスト過去問題で確認しよう!
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2021/12/05
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