客観的に読むとは?
学校の国語は「日本人としての情緒」を身に着けるために行います。
しかし受験の国語は大学に入って必須の「論理」を試されます。
だから学校の国語と受験の国語は
別の科目だと考えてください。
「客観的に読む」とは
この論理を使って読んでいくことなのです。
ちなみに文部科学省の「国語表現」の説明にも「論理である」という趣旨が書いてあります。
ところで「論理」ってなんだか難しそうって思う人も多いかもしれません。しかし実は・・・
言い換え・対比・因果関係
たったのこの
3つしかありません。
評論文・小説・古文・漢文に共通する、基本の考え方です。
解説を何度も読み、自分で説明できるようになったら他の過去問題で練習していきましょう。
「言い換え」の3種類
①論理記号「すなわち」「つまり」「例えば」(具体例・引用・比喩)など
②指示語「これ」「それ」「あれ」
③①②のような記号なしで言い換えられる
具体例は作者の主張を強調するために使われます。
だから「具体例=作者の主張」です。
また「引用」とは他の人の話を借りてくることです。
これも作者の主張を強調するために行われるので、「引用=作者の主張」です。
「比喩」も同じです。作者の主張が「日本の文化は素晴らしい」
だとしたら、「風鈴はダイヤモンドのようだ」という比喩が出てきたら、
「日本の文化は素晴らしい」という意味になり、「比喩=作者の主張」です。
「対比」 比較する共通点を持ち、反対の意味を持つ
Aではなく、B
Aよりも(むしろ)B
「私が言いたいのはAではなくBだ」「確かにAもわかるが、むしろBだ」といった展開です。
物事には必ず表と裏があります。
全く関係ないものを比べてもだめです。
共通点があり、反対の意味・性質を持つので対比になるのです。
実は小説でもこの対比はよく出てきます。
論より証拠
花より団子
「議論」という共通点があり、論と証拠で対比しています。
また「花見」という共通点で「花と団子」が比べられています。
あちら立てれば、こちらが立たず
あちら⇄こちら
立てる⇄立たず
あちらとこちらで全体性を表しています。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥
聞く⇄聞かぬ
一時⇄一生
これも聞くか聞かないか、両方とも「恥」ですが、さらに「一時と一生」が対比してます。対比の感覚がわかってきましたか?
身の回りに対比がたくさんあることに気が付いたら、探してみましょう。
実例として、センター試験の過去問題を紹介しています。
「言い換え(指示語)」を聞かれている問題です。
評論も小説も同じです。
※youtubeの動画です。何度も見て、できれば自分で過去問題を用意して解いてみましょう。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
評論・指示語
↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=qf0hh4aKlpM
評論・言い換え
↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=BSPvpRBZ8n4
評論・言い換え
↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=2lxvc1xKQEY
評論・指示語
↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=lb4jfNEU-uY
評論・指示語
↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=PVWBKhe6rtQ
評論・言い換え
↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=gYMa-i-2LQY
小説・言い換え
↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=xocomyydEII
評論・引用
↓↓↓
https://kuronekokuu.ti-da.net/e12079554.html
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆